SpaceXとTeslaのCEOを務めるイーロン・マスク氏は、人工知能が世界経済に年間20兆ドルから30兆ドルを上乗せする可能性があると述べ、この技術は20%から30%のペースで拡大すると見積もった。
マスク氏はこの予測を示したのは火曜日で、ノースカロライナ州チャペルヒルで開かれたG20の技術会合にオンラインで参加して発言した。会合は、米国が他の主要経済国にAI規制について軽いタッチのアプローチを採用するよう促す一方、テクノロジー企業がデータセンターとコンピューティング能力を急速に拡大しているさなかに開催された。
「AIはおそらく来年末までに、デジタルでできることなら何でも、つまり原子を手で形作る必要がないことなら何でもできるようになる」とマスク氏は述べた。
マスク氏はまた、12~18カ月以内にAIのソフトウェア開発能力が非常に高まり、人間はAIと競争できなくなると予想している。
マスク氏は、AIが持つと予想される能力を、世界最高の棋士を簡単に打ち負かせるチェスエンジンのStockfishになぞらえ、AIはソフトウェアとエンジニアリングでも同様の水準に達する可能性があると述べた。マスク氏は、ロボット工学によってさらに大きな生産性向上がもたらされる可能性も指摘した。
データセンターと規制
マスク氏は報道によるとAIデータセンターの拡大を擁護し、AI需要に応えるにはより多くの電力とコンピューティング能力が必要だと述べた。同氏は、データセンターの開発事業者は相応の税金を負担すべきだとしつつも、さらなるインフラが必要だと語った。
大統領のDonald Trump氏も月曜日、データセンターの拡大を擁護し、中国が拡大する中でAIインフラに抵抗する国々は「後進的で貧しくなる」リスクがあると述べた。
マスク氏は欧州連合(EU)のテクノロジー規則も批判し、新技術は「原則合法」とすべきであり、「原則違法」とすべきではないと述べた。
「例えばEUでは、規制の水準が極めて高く、一般的に原則違法となっているため、新技術の進展が妨げられている」と同氏は述べた。「最終的に止めることはないが、かなり大幅に遅らせている」
米国はG20加盟国に「Carolina Principles」を支持するよう促したと報じられている。この原則はAI規制に対して介入を控えるアプローチを取り、AIについて新たな規則を設けないよう求めるものだ。一方、Bill GatesやGoogle DeepMindのCEOであるDemis Hassabis氏らのテック業界のリーダーは、AIに対する監督を強化するよう求めている。
Trump氏の元AI責任者であるDavid Sacks氏は、G20会合への自身のオンライン演説で、このような制度に反対した。先進的なAIモデルを航空機や医薬品と同じように厳格に規制することは「大惨事になる」と同氏は述べた。
