トランプ政権が「超知能」で世界をリードする取り組みを強化するなか、連邦預金保険公社(FDIC)のTravis Hill議長は、AIは銀行業務に大きな変革をもたらし得るものの、AIエージェントの普及が進んだからといって、必ずしも銀行から資金が流出するわけではないと述べた。

Hill氏は水曜日、DC Fintech Weekで、同機関がAIに関連するリスクを評価していると述べた。

「これは明らかに非常に動きの速い分野です。そのため、ある時点では、監督上の観点から私たちがどのように考えているかについて、追加の明確性を示すことに意義があると思います。ただ、変化が続き、動きも速い分野であることを踏まえ、私たちはまだ検討を続けている段階です」とHill氏は述べた。

この1年間、FDICは、AIが銀行業務を改善し得るとの立場を示してきた。特に、不審な活動の検出・排除に役立つとしている。Hill氏は、銀行にこの分野でイノベーションを進めてほしいと述べている。同機関はまた、銀行がAIに伴うリスクを管理する必要があると指摘している。

Hill氏は水曜日、AIエージェントと、より高い利回りを顧客に提供する高利回り普通預金口座へ銀行から資金が移る可能性についても見解を示した。ユーザーに代わって作業を実行できるAIエージェントは普及しつつある一方、銀行口座の情報がさらされたり、無断で購入が行われたりするなどのリスクももたらすと、The Wall Street Journalは先週報じた。

複数の報道機関は、AIエージェントによって従来型の銀行口座からより高利回りの選択肢へ資金が移り、預金流出が加速する可能性への懸念が高まっていると伝えている。

これについてHill氏は、AIエージェントがなくても、顧客が資金を高利回り普通預金口座に移せるサービスはすでに存在すると述べた。

「システム全体の預金のうち、かなりの割合を企業口座が占めている点にも留意すべきです。そうした企業には、利用する銀行との関係を選ぶ理由が数多くあります」とHill氏は述べた。