フランスのAI企業Mistralは、シリーズDの資金調達ラウンドで30億ユーロ(35億ドル)を調達し、ポストマネー評価額は210億ユーロ(244億ドル)を超えた。

火曜日の声明によると、韓国の複合テクノロジー企業Samsung Electronicsが、EQTが運営するScaleup Europe Fundおよび既存投資家のPSG Equityと共同で今回のラウンドを主導した。

Mistralによると、今回のラウンドは欧州のテクノロジー企業がこれまでに実施した株式による資金調達として最大規模となった。今回の最新ラウンドで、評価額は昨年のシリーズCラウンドにおける前回のポストマネー評価額117億ユーロ(136億ドル)からほぼ倍増した。

同社によると、新たに調達した資金は、Mistralが研究を拡大し、モデルのトレーニング向けコンピューティング能力を増強するのに役立つ。

2023年に設立されたMistralは現在20カ国で事業を展開し、顧客にはAirbus、ASML、HSBCなどが名を連ねる。OpenAIやAnthropicといった競合に比べると規模は小さいものの、欧州向けの「主権的でオープンウェイトな」AIの選択肢として自社を位置づけている。

「Mistralのフルスタックかつオープンなアプローチにより、組織は最も価値のあるデータ、ワークフロー、組織内の知識を自らの壁の外にいる誰にもさらすことなく、その上に構築することも可能になる」と同社は声明で述べた。

Mistralは、データが組織の境界内にとどまること、制御可能なモデル、プライベートかつ予測可能なコンピューティング、監査可能なシステムという4つの側面で主権を確保していると説明した。

同社はコンピューティングインフラの拡張も進めている。2月、Mistralは発表したところによると、スウェーデンの新たなデータセンターに12億ユーロ(14億ドル)を投資する。翌月、同社は調達した830百万ドルのデットファイナンスを、パリ近郊のデータセンターの運営に充てる。