ホワイトハウスでAI担当の元シニア政策顧問を務めたSihao Huang氏が、Anthropicのフロンティア・コンピュート技術責任者に就任した。

Huang氏は自身の発表で、新たな役職ではAnthropicの共同創業者兼Chief Compute OfficerであるTom Brown氏と協力し、同社のインフラ拡大や業界連合の構築、AIの急速な進歩に向けた計画策定に取り組むと、ソーシャルメディアプラットフォームXに記した。

「AIに関するTrump大統領のビジョンの実現を支援するため、ホワイトハウスで務める機会を得たことに心から感謝しています」とHuang氏は述べた。「私たちが下した決定は、米国のAIが今日リードしている理由、そして前例のない産業基盤の構築が全米で進んでいる理由の大きな部分を占めています」

Huang氏のLinkedInプロフィールによると、同氏は2025年9月から2026年6月までの10カ月間、ホワイトハウスの科学技術政策局に勤務していた。それ以前には、ナノ衛星製品を専門とする航空宇宙企業Aphelion Orbitalsを共同創業している。

このAI専門家は、米国が人々の生活を改善し、AIの安全性を高める形でAI開発を主導できると引き続き楽観視していると述べた。同時に、権力の集中に伴うリスクも考慮する必要があるとした。また、イノベーションと普及が進む中でも、フロンティアモデルとオープンウェイトモデルは共存し続けられるとの見解を示した。

「AIの指数関数的な進化に対応するには、国全体が一つにならなければなりません」とHuang氏は記した。「新たな役割では、主要な政策判断をますます形作るテクノロジーにより近い場所で働き、そうした判断を正しく下すために必要な橋渡しの構築を支援できることを楽しみにしています」

Huang氏の声明は、安全性とリスク管理を強化するため、フロンティアAIの開発を減速させるべきだという継続中の議論に触れたものだ。この論調は、AnthropicとOpenAIの元研究者であるJacob Coxon氏によってさらに広がった。同氏は、自律的に改善する超知能AIを抑制するための本格的な対策が講じられなければ、AIが2030年までに人類を滅亡させる可能性があると公に警告している。

AnthropicのCEOであるDario Amodei氏も最近、フロンティア開発のペースを抑えるようAI研究所に呼びかける論考を発表した。OpenAIのSam Altman氏、Google DeepMindのDemis Hassabis氏、SpaceXAIのElon Musk氏も、この方向性への支持を示している。

しかし、米国大統領のDonald Trump氏はこうした懸念を退け、AIに必要なガードレールは「強く賢い大統領」だけだと述べた。Trump氏のAI担当トップ顧問であるDavid Sacks氏も、AIによる終末の警告を「doomer psyop(悲観論者による心理作戦)」だと批判した。