Bloombergの報道によると、元Googleエンジニアが、2社の中国企業に利益をもたらす目的でGoogleからAIの企業秘密を盗んだとして、約1年の禁錮刑を言い渡された。

米連邦地裁のVince Chhabria判事は火曜日の公判で、Linwei Ding被告に禁錮12カ月から1日を差し引いた刑を言い渡した。判事は、連邦量刑ガイドラインが示す最長6カ月という勧告では、行為の重大性を捉えきれていないと述べた。

Courthouse News Serviceの報道によると、判事はDing被告に2,500ドルの罰金と、Googleへの19万8,000ドル超の賠償金の支払いも命じた。

検察側は禁錮70カ月を求刑した一方、Ding被告の弁護士は自宅拘禁3カ月を求めていた。

Courthouse Newsによると、判事は火曜日、「これはGoogleの財産を盗み、それを使って自分に利益をもたらそうとする、組織的で厚かましい試みだった」と述べた。「彼は自分が何をしているのかを十分に理解しており、その過程で人々を傷つけた。Googleにも損害を与え、インターンや家族にも被害を及ぼしたほか、何度も発覚を逃れようとした」

Ding被告は2024年3月、企業秘密窃盗の4件の罪で初めて起訴された。司法省の声明によると、2025年2月の追起訴状で起訴内容が拡大された。

検察側によると、GoogleはAIインフラの開発を担当するソフトウェアエンジニアとして2019年にDing被告を採用し、同被告は2022年5月から2023年5月にかけて、同社の機密情報を含む1,000件超のファイルを自身のGoogle Cloudアカウントにアップロードした。

Google在籍中の2022年6月、Ding被告は中国のアーリーステージ企業と最高技術責任者(CTO)に就任する協議を進めていた。その後、2023年5月には、中国でAIと機械学習に特化した自社のテクノロジー企業を設立した。

検察側は、Ding被告がGoogleからAIの企業秘密を盗み、中国政府に利益をもたらそうとしていたと主張した。具体的には、AIモデルの訓練に使われるGoogleのデータセンターを稼働させるハードウェアとソフトウェアに関する機密情報を盗んだとされる。

判事は先月、経済スパイの罪を退け、Ding被告が中国政府に利益をもたらす意図を持っていたことを示す証拠が不十分だと判断した。