AIを使って製造データを整理し、工場がより迅速に意思決定できるよう支援するスタートアップCADDiは、評価額12億ドルでシリーズDの資金調達により1億1,400万ドルを調達した。
Moore Strategic VenturesとCoreline Venturesが、HR Tech Fund、トヨタが支援するWoven Capital、Salesforce Venturesとともに新たな投資家として参加したと、CADDiは水曜日に発表した。既存投資家のAtomico、Globis Capital Partners、JPS Growth Investmentも参加した。
CADDiの評価額は、2025年3月の4億7,000万ドル(同月に3,800万ドルを調達)から2倍以上に増加した。今回のラウンドにより、CADDiの累計調達額は2億3,400万ドルとなった。
工場データを1つのシステムに集約
CADDiは2017年に加藤勇志郎氏と小橋亜希氏が創業し、シカゴと東京に本社を置く。同社によると、20カ国以上のメーカーにサービスを提供している。
メーカーでは、図面、購買記録、生産データを別々のシステムで管理していることが多い。CADDiによると、同社のプラットフォームはこれらのデータを一元化し、従業員やAIツールが簡単に検索・活用できるようにする。
CADDi Explorerは従業員による情報検索を支援し、CADDi Agentは企業データを使ってタスクを実行する。CADDiは、設計、購買、生産などの分野向けに6つのツールを立ち上げる計画も進めている。
同社のウェブサイトによると、CADDiの顧客にはYanmar Holdings、Subaru、Kawasaki Railcar Manufacturing、Mitsubishi Materials USA、Amerequip、YKKが含まれる。
北米で事業を拡大
CADDiは、調達した資金をAI技術の開発、製造データプラットフォームの拡大、従業員の採用に活用すると説明した。同社は北米を中心に事業も拡大する計画だ。
「概念化されたものと、物理的な世界で実装されるものとの隔たりが広がっている」と加藤氏は述べた。「これは製造業をはるかに超えた、より広範な人類の課題だと考えている」
同社によると、8月に日本でExplorerプラットフォームを開始し、現在は世界第2位の製造市場である米国でも導入を進めている。
CADDiの今回の資金調達に先立ち、製造業向けAIには最近、他にも投資が行われている。Noetiveは今週初め、物理産業向けAIを開発するため、4,100万ドルのシードラウンドとともにステルス状態から姿を現した一方、工場向けソフトウェアのスタートアップHarmoniは1,000万ドルを調達したのは先週のことだ。Limitless Labsは、金属部品を切断・成形する機械のプログラミングをAIで自動化しており、6月に2,000万ドルを調達した。
