米国の連邦機関は、中国のAI企業が米国企業のAIモデルを組織的にコピーしていると非難した。
サイバーセキュリティ・インフラセキュリティ庁(CISA)、国家安全保障局(NSA)、FBIは火曜日、共同セキュリティー警告を発表し、中国のAI企業が米国企業を標的に、「知識蒸留キャンペーンを通じて独自モデルを組織的に抽出」していると警告した。
知識蒸留とは、より高性能なAIモデルの出力を使って、より小規模なAIモデルを訓練する機械学習技術だと、付随する声明で説明されている。
「これは正当な訓練手法ですが、正規の方法で開発するよりも短時間かつ低コストで競合他社の能力を獲得しようとする目的で悪用される可能性があります」と、当局は述べた。「この勧告で説明した悪意あるキャンペーンは、中国のAI開発戦略の中核を成しています」
米国当局者は、DeepSeek、Moonshot AI、Alibaba、MiniMax、StepFun、Z.AIの6社を名指しし、少なくとも2024年後半以降、Claude、GPT、Gemini、Grokを含む米国のモデルから、数百万件のやり取りやリクエストを通じて「数十億のトークンを抽出」してきたと主張した。これには「中国政府が認識していた可能性が高い」という。
当局は、こうした手法は米国企業の利用規約に違反し、公正な競争を損なうと述べた。
CISAのニック・アンダーセン長官代行は声明で、「米国企業が成し遂げた進歩との差を縮める恐れのある知識蒸留キャンペーンからプラットフォームを守るため、AI企業が直ちに対策を講じるよう強く求めます」と述べた。
米国当局はまた、蒸留キャンペーンによって、中国の「米国や同盟国に対して使用され得る軍事・サイバー攻撃能力」が強化される可能性があると主張した。7月には、Reutersが、中国の軍事研究者がOpenAIとAnthropicのAIモデルの出力を使って国内AIシステムを訓練していると報じた。
米国の主張を受け、中国外務省の毛寧報道官は水曜日の記者会見で、中国のAI開発は高水準の技術的自立を追求した結果だと述べた。
毛氏は、「米国が両国首脳の間で達成された重要な共通認識を誠実に実行し、中国に対する虚偽の非難や中傷を控えることを望みます」と述べた。
